vol.295【スナップえんどう】

4月はさやごと食べる“スナップえんどう”をご紹介しています。

出始めは鹿児島産からスタートし

4月中旬からようやく香川県産が並ぶようになりました。

 

さて。

名前の「スナップえんどう」ですが。

かつては「スナッ『ク』えんどう」という呼び方もしていました。

1970年代、アメリカから日本に入ってきた際

スナック〜、スナップ〜、と混在して呼び名が広まり

中高年の方なら、軽く「どっちが正しいの?」問題があったこと

ご記憶にあるかもしれません。

その問題。1983年に農林水産省が「スナップえんどう」を正式名称にしたことで一件落着。

現在は基本的に「スナップ〜」で統一されています。

“基本的に”というのは、種苗メーカーの商品名として「スナックえんどう」が存在しているので

「スナック〜」が間違いとは一概には言えないようです。

肉厚なサヤごとおいしく食べられるスナップえんどう。

そのまま塩茹でしてサラダや付け合わせ野菜としても使いやすいですね。

今回は、春が旬のあさりといっしょに酒蒸しをご紹介しましょう。

 

<スナップえんどうとあさりの酒蒸し>

 

所用時間:15分(あさりの砂抜き時間を除く)

 

<材料>(4人前)

・スナップえんどう…1パック(100〜120g)

・あさり…1パック(170〜200g)

・ しょうが(みじん切り)…小さじ2

・ 日本酒…大さじ2

・ しょうゆ…小さじ1

・ 塩…ひとつまみ

・ サラダ油…大さじ1

 

<作り方>

事前準備)あさりは砂抜きをしておく。

1) スナップえんどうはヘタと周囲の筋(上下)を取り除き、カーブのある側から指でそっと開いて2枚にする(豆は2枚のサヤにつく)。

2) 砂抜きしたあさりは流水で殻をこすり合わせて洗う。

3) 深めのフライパンにサラダ油、しょうがのみじん切りを入れて中火にかけ、香りが出てきたらあさり、日本酒を入れる。

ふた(できれば中が見えるふた)をして中〜強火で加熱し、あさりの口が開き始めたらスナップえんどうを加え、蒸し焼きにする。

4)あさりが全部開いたらフライパンをあおって味をなじませる。しょうゆを回しかけ、塩で味をととのえたら出来上がり。

 

あさりは塩分を含んでいるので

塩を加えるときは必ず味見をしてくださいね。

スナップえんどうは加熱しすぎず、食感を残すのがポイント。

あさりのエキスを含んだおいしさをぜひ味わってみてください。

 

スナップえんどうの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。

vol.293【スナップエンドウ】