1月はなばなをご紹介しています。
前回、「なばな、菜花、菜の花は同じ野菜ですよ」とお伝えしました。京都では「花菜(はなな)」と呼ばれているとのこと。いろいろな呼び名がありますね。
さて、今回はお店で見るなばなの形態、包装についてのお話です。
かつての主流は大きな葉を外側に折りたたんで
つぼみが見えるようにぎっしり四角く束ねた形状でした。
最近は、葉を折らずにそのまま包装したものも見かけるようになりました。
葉を折らないのでつぼみの部分は見えませんが
農家にとっては収穫後の手間が省け、出荷しやすくなり
消費者にとっては
葉を折らない分、劣化しにくくなったように感じます。
とはいえ、四角く束ねる技術は、長年培われたなばな農家の技そのもの。
機会があれば、どう束ねているのかじっくり観察してみてください。
旬のなばなをサラダ感覚でいただける「なばなの柑橘和え」はいかがですか? 和食にも洋食にも合う一品です。
柑橘は甘みが足りない温州みかん、不知火(しらぬい)など、果肉をいっしょに和えるとジューシーでさわやかな副菜ができますよ。
<なばなの柑橘和え>
所用時間:15分
<材料>(2人前)
・なばな…1束(袋)
・好みのみかん…温州みかんなら中1個
・ ドレッシング…オリーブオイル:大さじ2、酢:大さじ2、はちみつ:小さじ1、塩:小さじ1/4、こしょう:少々
<作り方>
1) 鍋になばなを茹でるお湯を沸かす。なばなは穂先と茎で半分に切る。みかんは、りんごを剥くように包丁で皮をぐるぐると剥き、中の袋も外して果肉だけにしておく。
2) ドレッシングを作る。ボウルにオリーブオイル以外を入れてよく混ぜ、オイルは最後に混ぜ合わせる。
3) なばなを茹でる。鍋に塩小さじ1(分量外)を入れ、なばなの茎→穂先の順に鍋に入れ、再沸騰後1分ほど茹でたら冷水にとり、ざるにあげて軽くしぼる。食べやすい大きさに切る。
4) 食べる直前に(2)のボウルになばな、みかんを入れ、全体を和えたらたら出来上がり。
なばなは酸で変色してくるので、ドレッシングは食べる直前に和えてください。ドレッシングの酢にレモンやゆずなど、柑橘果汁を少し加えると味も香りもグレードアップしますよ。
なばなの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。