vol.284【なばな】

1月はなばなをご紹介しています。

前回、「なばな、菜花、菜の花は同じ野菜ですよ」とお伝えしました。京都では「花菜(はなな)」と呼ばれているとのこと。いろいろな呼び名がありますね。

 

さて、今回はお店で見るなばなの形態、包装についてのお話です。

かつての主流は大きな葉を外側に折りたたんで

つぼみが見えるようにぎっしり四角く束ねた形状でした。

最近は、葉を折らずにそのまま包装したものも見かけるようになりました。

葉を折らないのでつぼみの部分は見えませんが

農家にとっては収穫後の手間が省け、出荷しやすくなり

消費者にとっては

葉を折らない分、劣化しにくくなったように感じます。

とはいえ、四角く束ねる技術は、長年培われたなばな農家の技そのもの。

機会があれば、どう束ねているのかじっくり観察してみてください。

 

旬のなばなをサラダ感覚でいただける「なばなの柑橘和え」はいかがですか? 和食にも洋食にも合う一品です。

柑橘は甘みが足りない温州みかん、不知火(しらぬい)など、果肉をいっしょに和えるとジューシーでさわやかな副菜ができますよ。

 

<なばなの柑橘和え>

 

所用時間:15分

 

<材料>(2人前)

・なばな…1束(袋)

・好みのみかん…温州みかんなら中1個

・ ドレッシング…オリーブオイル:大さじ2、酢:大さじ2、はちみつ:小さじ1、塩:小さじ1/4、こしょう:少々

 

<作り方>

1) 鍋になばなを茹でるお湯を沸かす。なばなは穂先と茎で半分に切る。みかんは、りんごを剥くように包丁で皮をぐるぐると剥き、中の袋も外して果肉だけにしておく。

2) ドレッシングを作る。ボウルにオリーブオイル以外を入れてよく混ぜ、オイルは最後に混ぜ合わせる。

3) なばなを茹でる。鍋に塩小さじ1(分量外)を入れ、なばなの茎→穂先の順に鍋に入れ、再沸騰後1分ほど茹でたら冷水にとり、ざるにあげて軽くしぼる。食べやすい大きさに切る。

4) 食べる直前に(2)のボウルになばな、みかんを入れ、全体を和えたらたら出来上がり。

 

なばなは酸で変色してくるので、ドレッシングは食べる直前に和えてください。ドレッシングの酢にレモンやゆずなど、柑橘果汁を少し加えると味も香りもグレードアップしますよ。

 

なばなの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。

vol.281【なばな】