vol.365【農業大学校】
こんにちは、タベルノスキーです。
今月は「未来の旬を育てるひと」ということで、琴平町にある香川県立農業大学校へ行ってきました。
ここでは香川の未来を担う“農家のたまご”たちが、農業の技術や経営を座学と実習で学んでいます。
少し学校の紹介をしたいと思います。
香川県立農業大学校は昭和52年に開校。
正門を入るとすぐにあるクラシックな建物は、前身の香川県立農事講習所時代の校舎です。
現在は使われていませんが、歴史を感じる建物は、今も大学のシンボルのような存在です。
今回は、来春から農家としての一歩を踏み出す「就農実践研修(1年コース)」の皆さんにご協力いただき、畑での作業の様子を見学させていただきました。
この日の作業は、冬野菜の植え付け。
ブロッコリー、レタス、白菜、キャベツなど、畑には冬の準備が着々と進んでいて、季節の移り変わりを感じる光景でした。
研修生の声(前半)をご紹介します。
池田さん(4月から善通寺市で就農予定)
農業の基礎を学ぶために入校しました。
会社員時代に“自分の力で稼ぎたい”と思い、祖父母が使っていた農機具も残っていたので、農業を継ぐ決意をしました。
ナスとブロッコリーを中心に栽培予定です。
昨年から近くの農家さんでアルバイトをしていて、今後も教えていただきながら就農したいと思っています。
初心者なので専門用語も機械の扱いもわかりませんでしたが、学校で丁寧に教えていただけて本当に助かっています。
白井さん(4月から詫間町で就農予定)
実家では両親がみかんとマーガレットを育てていましたが、みかんの木が古くなり、体力的にも厳しくなったため、辞めると聞いて夫婦で継ぐことを決めました。
大阪から戻り、夫は果樹コース、私は野菜コースで一緒に学んでいます。
市の紹介でこの学校を知り、農業の基本から丁寧に教えていただいています。
春から夏はニンニクとスイートコーン、秋から冬にはみかんを中心に栽培予定です。
今年は古いみかんの木を伐採し、小原紅早生、はるみ、しらぬいなど100本ほど新しく植えました。
収入につながるまでには5年ほどかかりますが、少しずつ前に進んでいきたいです。
農業への熱い思いと未来への希望を胸に、研修生たちは一歩ずつ着実に“農家”への道を歩んでいました。
次週へつづく…
以前掲載したレシピから、「なすのはさみ揚げ」をご紹介いたします👍