vol.189【葉ごぼう】

小さなごぼうとその上に延びる葉柄(軸)

を食べる「葉ごぼう」。

香川県では高松市牟礼町やさぬき市に

わずかに産地が残っています。

葉ごぼうの全国的な産地は

「越前白茎ごぼう」の福井県や

「八尾ごぼう」の大阪府、そして香川県くらいで

その周辺にしか流通していない野菜です。

 

出回るのは秋と春。

どちらかというと春がメインですが

晩秋にも出回るのです。

秋は今まさに出荷が始まったところで

11月から12月にかけて店頭に並びます。

春の葉ごぼうに比べて細く小ぶりですが

若いごぼうの香りが楽しめます。

 

まず、下処理のアク抜きをしてから調理します。

小さな若いごぼうやシャキシャキとした軸部分は

炒め煮や揚げ物などでおいしくいただけます。

 

<葉ごぼうの下処理>

所要時間:15分

 

・葉ごぼう…1束(200g)

 

1) 葉ごぼうは、根(ごぼう)、軸、葉の3つに分け、それぞれ洗う。軸はうっすら綿毛のような繊維質があるので、手やたわしなどで洗い落とす。根は香りのいい皮を残すように土を洗い落とす。葉はアクが強いので昔は廃棄していたが、食べる場合は下茹でと水に浸けてアク抜きが必要。

2) 軸は4−5センチに切り、さっと下茹でして冷水にとる。根の小さなごぼうは斜め切りやささがきなど、調理に合わせて切り1−2分下茹でして冷水にとる。葉もさっと葉の色が変わる程度に下茹でして冷水にとり、15分程度水に浸けておく。

 

3) 軸と根はザルにとって水気を切り、下準備完了。煮物、炒め物、てんぷらなどがおすすめ。

 

4) 葉はぎゅっと絞って水気を切れば下準備完了。細かく刻んでちりめんじゃこ、ゴマと炒めた佃煮などがおすすめ。

 

ひと束分を先に下処理しておいてから

それぞれの調理に使います。