vol.109【金時にんじん+雑煮大根】

お正月の祝いの膳に欠かせない野菜といえば
紅白を彩る大根とにんじん。
クリスマスが過ぎたら
野菜売り場は一気にお正月モードに変わります。

そんな中で、きっとみなさんのお雑煮にも入る
香川県産の金時にんじんと雑煮大根をご紹介しましょう。

首都圏では京にんじんとも呼ばれる金時にんじん。
主な産地は坂出市や観音寺市。
沿岸の砂地を活かして栽培されています。
実は出荷量の9割以上が香川県産です。
そう、香川県は金時にんじんの出荷量日本一!
11月から2月ごろまで流通していますが、
とくに、正月料理に使われることから
年末が出荷の最盛期になっています。

一方の雑煮大根。
坂出市を中心に、高松南部などでも栽培されています。
「祝い大根」とも呼ばれるその訳は
角が立つと縁起が悪いと
まあるく輪切りで使うために、細く栽培した大根だから。
正月料理の準備に合わせて年末に店頭に並ぶため
市場でセリ売りされるのは
12月の26、27、28日の3日間のみです。

ある生産者の方にお話を聞くと
「輪切りで500円玉くらいの太さの時に収穫する」そうです。
そのタイミングが年末になるように予測して栽培しているわけで
「雑煮大根に合わせて正月が来たらありがたいなぁ(笑)」
と、出荷時期限定の野菜ならではのご苦労がうかがえます。

みなさんの食卓にも
香川の野菜で福が届きますように。
良いお年をお迎えください。