今月は香川に伝わる唐辛子、香川本鷹をご紹介しています。
香川本鷹は生産者が限られているうえ、そのほとんどが少量栽培のため、スーパーなどに出回ることはほとんどない、稀少野菜です。
香川県が認定する「さぬき讃ベジタブル」の伝統野菜のひとつにもなっています。また、これまでに五名活性化協議会など6つの生産団体・農家が香川本鷹の生産者として県に認定されています。
今の時期は、乾燥しきっていない生のものや、青唐辛子が手に入る貴重なタイミング。通常は赤く熟したものを収穫後、乾燥させてから出荷します。また、乾燥したものを粉末にした一味唐辛子の商品も、使いやすく人気です。
乾燥させた今年の新ものが出回るのは10月末からとなります。
購入は県内の産直や道の駅、生産者の直売所などでどうぞ。
今回は香川本鷹を使った「ピカンテオイル」をご紹介しましょう。ピカンテ=辛い、という意味で、イタリアでは辛いパスタやピザに使用する一般的な辛味オイルです。ごま油で作ればラー油ですね。
<香川本鷹のピカンテオイル>
所用時間:15分(冷ます時間を除く)
<材料>(作りやすい量)
・ オリーブオイル…100g
・ にんにく…2カケ(10g)
・ 香川本鷹…2−3本
(あるとよいもの:オイルボトル、すくい網、じょうご)
<作り方>
1)にんにくは硬い部分を切り落とし、皮をむいていく。鷹の爪は辛く仕上げたいときは種ごと、マイルドに仕上げたいときは種を取り除いて輪切りに刻んでおく(写真:種を抜いた香川本鷹の輪切り)。
2)小さな鍋ににんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかけ、にんにくから泡が出てうっすらキツネ色になるまでゆっくり加熱。火を止めてにんにくを取り出す。
3)火を止めたまま刻んだ香川本鷹を入れ(写真)、そのまま5分、オイルに辛味と香りを移す。その後、すくい網で本鷹を取り除く。
4)じょうごを使ってオイルボトルに移したら(写真)出来上がり。
今回は生の香川本鷹を使用したので傷みやすいことから、オイルから取り除きました。完全に乾燥しているものを使った場合は、入れたままでもかまいませんが、取り除いたほうが使い勝手がよいです。
また、オリーブオイルは手頃なピュアオイルがおすすめです。
香川本鷹の畑訪問のようすはこちらからどうぞ。