vol.361【香川本鷹】

こんにちは。タベルノスキーです。

今月は三豊市高瀬町へ。細川さんの【香川本鷹】(かがわほんたか)をご紹介します。

香川本鷹は、香川県丸亀市沖の塩飽諸島(しわくしょとう)を中心に栽培されてきた伝統ある唐辛子です。

その歴史は豊臣秀吉の朝鮮出兵時にまでさかのぼり、戦利品として持ち帰られたと伝えられています。

昭和初期には国内外へ輸出されるほど盛んに栽培されていましたが、安価な輸入品の影響で一時は絶滅寸前になりました。

そして2006年、奇跡的に保存されていた種が発見され、地元の有志による「復活プロジェクト」によって再び栽培が始まりました。

香川本鷹は、実の長さが7〜10cmと大きく、厚みのある形が特徴的です。

見た目だけでなく、味は一般的な鷹の爪と比べて辛味が強く、旨味も豊かです。

 

一般的に出回っている香川本鷹は乾燥させたものが主流ですが、収穫期である夏から初秋にかけて、少量ですが生の状態でも流通しています。

見かけた際には、ぜひ手に取ってみてください。

乾燥品とはひと味違う、生ならではの香りと辛味は、料理に深みとアクセントを加えてくれますよ。

次週へつづく…