vol.356【なす】

今月は、なすをご紹介しています。

野菜売り場で毎日たくさん目にするようになってきましたね。

産地ならではのおいしい魅力は、もちろん鮮度のよさにあります。

それを見分けるポイントは

「なす紺」とも呼ばれる濃い紫色にハリとツヤ。

切り口がみずみずしく、ヘタのトゲがピンと立っているものほど新鮮です。

購入後は、乾燥しないようにビニール袋などに入れて

冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

新鮮ななすは、生で塩もみするだけでもおいしいんですよ。

また、加熱の際は「なすは油と相性がいい」と言われているように

油で揚げたり炒めたりすると、皮の色がツヤツヤとさえ

口当たりよく、見た目もきれいに仕上がります。

 

今回は、油と相性のよいなすが味わえる「なす寿司」をご紹介しましょう。

高松の奥座敷、塩江のあたりでは、夏にたくさん採れるなすとじゃがいもを使ったばら寿司「なす寿司」が食べられています。

 

<なす寿司>

 

所用時間:60分(米の浸水時間を除く)

 

<材料>(4人前)

・ 白米…2合

・ なす…中3本

・ じゃがいも…中1個

・ にんじん…小1/3本

・ 卵…1個

・ 油揚げ…1/2枚

・ 調味料A…<砂糖:大さじ1、みりん:大さじ1、しょうゆ:大さじ1/2>

・ 調味料B…<好みのだし:100cc、砂糖:大さじ1、しょうゆ:小さじ2>

・ 合わせ酢…<砂糖:40g、酢:40g、塩:4g>

・ サラダ油…大さじ1+大さじ2

 

<作り方>

1)米を研いで酢飯用に固めに炊く。合わせ酢の調味料を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分加熱し、よく混ぜ合わせておく。

2)卵は塩ひとつまみ(分量外)を混ぜて薄焼き卵にし、細く切って錦糸卵にする。

3)なすと皮をむいたじゃがいもは、1cmの角切りにして、それぞれ10分程度水に浸けてアク抜きする。油揚げは油抜きをして1cm四方に切る。にんじんも薄切りにしてから1cm四方に切る(写真)。

4)フライパンにサラダ油大さじ1を入れてなすを炒める。調味料Aを加えて炒め煮にし(写真)、一旦器に移しておく。

5)フライパンをさっと洗って水気を拭き、サラダ油大さじ2を入れてじゃがいもを炒め、全体に油がまわったらにんじんも加えて炒める。調味料Bと油揚げを加えてふたをして加熱。じゃがいもがやわらかくなったらふたを外し、鍋肌に具を広げて焦がさないように水分をとばす。

5)寿司桶(はんぼ)の内側を酢を含ませた濡れふきんで拭いて湿らせる(寿司桶がなければボウルで代用)。炊いた白飯を入れ、合わせ酢をかけ回し、うちわであおぎながら酢飯にする。(4)と(5)を酢飯に混ぜて器に盛り、さいごに錦糸卵をのせたら出来上がり。

 

食欲が落ちる夏でもさっぱり食べられる、なすが主役のばら寿司です。

大皿盛りなら、家族や友人が集まる席にもふさわしい、ちょっと華やかな一品になります。

なすの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。

vol.354【ナス】