今月は、なすをご紹介しています。
野菜売り場で毎日たくさん目にするようになってきましたね。
産地ならではのおいしい魅力は、もちろん鮮度のよさにあります。
それを見分けるポイントは
「なす紺」とも呼ばれる濃い紫色にハリとツヤ。
切り口がみずみずしく、ヘタのトゲがピンと立っているものほど新鮮です。
購入後は、乾燥しないようにビニール袋などに入れて
冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
新鮮ななすは、生で塩もみするだけでもおいしいんですよ。
また、加熱の際は「なすは油と相性がいい」と言われているように
油で揚げたり炒めたりすると、皮の色がツヤツヤとさえ
口当たりよく、見た目もきれいに仕上がります。
今回は、油と相性のよいなすが味わえる「なす寿司」をご紹介しましょう。
高松の奥座敷、塩江のあたりでは、夏にたくさん採れるなすとじゃがいもを使ったばら寿司「なす寿司」が食べられています。
<なす寿司>
所用時間:60分(米の浸水時間を除く)
<材料>(4人前)
・ 白米…2合
・ なす…中3本
・ じゃがいも…中1個
・ にんじん…小1/3本
・ 卵…1個
・ 油揚げ…1/2枚
・ 調味料A…<砂糖:大さじ1、みりん:大さじ1、しょうゆ:大さじ1/2>
・ 調味料B…<好みのだし:100cc、砂糖:大さじ1、しょうゆ:小さじ2>
・ 合わせ酢…<砂糖:40g、酢:40g、塩:4g>
・ サラダ油…大さじ1+大さじ2
<作り方>
1)米を研いで酢飯用に固めに炊く。合わせ酢の調味料を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分加熱し、よく混ぜ合わせておく。
2)卵は塩ひとつまみ(分量外)を混ぜて薄焼き卵にし、細く切って錦糸卵にする。
3)なすと皮をむいたじゃがいもは、1cmの角切りにして、それぞれ10分程度水に浸けてアク抜きする。油揚げは油抜きをして1cm四方に切る。にんじんも薄切りにしてから1cm四方に切る(写真)。
4)フライパンにサラダ油大さじ1を入れてなすを炒める。調味料Aを加えて炒め煮にし(写真)、一旦器に移しておく。
5)フライパンをさっと洗って水気を拭き、サラダ油大さじ2を入れてじゃがいもを炒め、全体に油がまわったらにんじんも加えて炒める。調味料Bと油揚げを加えてふたをして加熱。じゃがいもがやわらかくなったらふたを外し、鍋肌に具を広げて焦がさないように水分をとばす。
5)寿司桶(はんぼ)の内側を酢を含ませた濡れふきんで拭いて湿らせる(寿司桶がなければボウルで代用)。炊いた白飯を入れ、合わせ酢をかけ回し、うちわであおぎながら酢飯にする。(4)と(5)を酢飯に混ぜて器に盛り、さいごに錦糸卵をのせたら出来上がり。
食欲が落ちる夏でもさっぱり食べられる、なすが主役のばら寿司です。
大皿盛りなら、家族や友人が集まる席にもふさわしい、ちょっと華やかな一品になります。
なすの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。