vol.347【新にんにく】

5月は収穫されたばかりのにんにく=新にんにくをご紹介しています。

土から掘り出されたばかりのにんにくは

ジューシーでフレッシュ感があるので「生にんにく」とも呼ばれています。

これを乾燥させて皮の部分がキュッと締まったものが、ふだん店頭に並んでいるにんにくですね。

新にんにくはそのみずみずしさが特徴である一方

水分が多いのでそのままでは傷みやすいため

産地でなければ食べられない特産品。

吊るしたりカゴに入れたりしてそのまま自然乾燥させれば

傷むことなく、いつのまにか見慣れたにんにくになっていきます。

 

出回るのは収穫期の4月下旬〜6月上旬のわずか1ヶ月余り。

その後は乾燥にんにくとして流通します。

県内で中心産地として知られているのは琴平町。

ほかに善通寺市やさぬき市、観音寺市など産地は県内全域に及びます。

高松市の女木島も少量ながら昔からの産地です。

 

新にんにくは皮の部分もまだみずみずしく、皮も十分にんにくの香りが楽しめます。ここを捨ててしまうのはもったいない。

というわけで、今回はにんにく香る「ブーケガルニ」をご紹介しましょう。

 

ブーケガルニは、肉や魚料理のいやな臭いを消すための香草の束のこと。

パセリやセロリ、ハーブ類をひもで結んだり袋に入れて、調理するときに肉や魚といっしょに鍋に入れて使います。これに生にんにくの皮を加えると、パンチのあるブーケガルニが楽しめますよ。

<ブーケガルニ>

 

所用時間:5分

 

<材料>(作りやすい量)

・にんにくの外皮…3−5枚

・ 香草、ハーブなどお好みで

(写真は玉ねぎの外皮、セロリの葉、パセリの茎、にんじんの葉と茎、ローリエ。生がなければ乾燥スパイスと共に出汁パックに入れても可)

・ タコ糸…15センチ程度

(または出汁パック1袋)

<作り方>

1)新にんにくの外皮をむく。包丁で縦に1本切れ目を入れるときれにはがせます。

2)材料をひとつにまとめる。フレッシュハーブの場合、まず材料を新にんにくの皮できつく巻き、さらにタコ糸でしっかりと巻いて固結びしたら出来上がり。タコ糸がないときは、出汁パックに詰めるだけでも大丈夫。

乾燥ハーブを使う場合は新にんにくの皮にスパイスを包むようにして、出汁パックに入れるだけ。

 

カレーやポトフ、洋風の魚のスープなどにこれを入れて煮込むと

ワンランク上の風味豊かな仕上がりに。

冷凍保存ができるのでいくつか作っておくと便利です。

次回はブーケガルニと新にんにくを使ったフライドポテトをご紹介します。

 

新にんにくの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。

vol.345【新にんにく】