5月は収穫されたばかりのにんにく=新にんにくをご紹介しています。
土から掘り出されたばかりのにんにくは
ジューシーでフレッシュ感があるので「生にんにく」とも呼ばれています。
これを乾燥させて皮の部分がキュッと締まったものが、ふだん店頭に並んでいるにんにくですね。
新にんにくはそのみずみずしさが特徴である一方
水分が多いのでそのままでは傷みやすいため
産地でなければ食べられない特産品。
吊るしたりカゴに入れたりしてそのまま自然乾燥させれば
傷むことなく、いつのまにか見慣れたにんにくになっていきます。
出回るのは収穫期の4月下旬〜6月上旬のわずか1ヶ月余り。
その後は乾燥にんにくとして流通します。
県内で中心産地として知られているのは琴平町。
ほかに善通寺市やさぬき市、観音寺市など産地は県内全域に及びます。
高松市の女木島も少量ながら昔からの産地です。
新にんにくは皮の部分もまだみずみずしく、皮も十分にんにくの香りが楽しめます。ここを捨ててしまうのはもったいない。
というわけで、今回はにんにく香る「ブーケガルニ」をご紹介しましょう。
ブーケガルニは、肉や魚料理のいやな臭いを消すための香草の束のこと。
パセリやセロリ、ハーブ類をひもで結んだり袋に入れて、調理するときに肉や魚といっしょに鍋に入れて使います。これに生にんにくの皮を加えると、パンチのあるブーケガルニが楽しめますよ。
<ブーケガルニ>
所用時間:5分
<材料>(作りやすい量)
・にんにくの外皮…3−5枚
・ 香草、ハーブなどお好みで
(写真は玉ねぎの外皮、セロリの葉、パセリの茎、にんじんの葉と茎、ローリエ。生がなければ乾燥スパイスと共に出汁パックに入れても可)
・ タコ糸…15センチ程度
(または出汁パック1袋)
<作り方>
1)新にんにくの外皮をむく。包丁で縦に1本切れ目を入れるときれにはがせます。
2)材料をひとつにまとめる。フレッシュハーブの場合、まず材料を新にんにくの皮できつく巻き、さらにタコ糸でしっかりと巻いて固結びしたら出来上がり。タコ糸がないときは、出汁パックに詰めるだけでも大丈夫。
乾燥ハーブを使う場合は新にんにくの皮にスパイスを包むようにして、出汁パックに入れるだけ。
カレーやポトフ、洋風の魚のスープなどにこれを入れて煮込むと
ワンランク上の風味豊かな仕上がりに。
冷凍保存ができるのでいくつか作っておくと便利です。
次回はブーケガルニと新にんにくを使ったフライドポテトをご紹介します。
新にんにくの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。