vol.340【葉ごぼう】

3月は香川の郷土野菜、葉ごぼうをご紹介しています。

一見、大きな葉っぱが蕗(ふき)に似ていますが

下のほうに小さな根=ごぼうが付いているので葉ごぼうと見分けがつくはずです。

今年の出荷は例年通り4月上旬までといわれていますので、まもなく終盤です。

まだ味わっていない方はお早めに。

香川の大きなスーパーなら取り扱いがありますが

生産量が少ないので扱う量が少なく

タイミングが悪いとなかなか出会えないことも。

そんなときはお店の方に入荷の予定をたずねてみてくださいね。

葉ごぼうなど、生産量が少ない野菜は

消費者が「買いたい」と思っていることをお店に伝えることで

市場のニーズが生産する側に伝わることもあるのです。

さて。今回はお花見にもおすすめの三色弁当をご紹介しましょう。

ふだんはほうれん草やいんげんなどで調理する緑の野菜を

葉ごぼうに置き換えると、春らしい味わいが楽しめます。

ご家庭なら、丼に盛って三色丼でどうぞ。

 

<葉ごぼうの三色弁当>

所要時間:30分

 

<材料>2人分

・ 葉ごぼう…150g(太いものなら1本、細いものなら3本くらい)

・ 鶏挽肉…150g

・ 卵…2個

・ A葉ごぼうの調味料…<酒:大さじ1、しょう油:大さじ1、砂糖:小さじ1、みりん:小さじ1、塩:ひとつまみ>

・ B鶏挽肉の調味料…<しょう油:大さじ1、砂糖:大さじ1、酒:小さじ1>

・ C卵の調味料…<砂糖:大さじ1弱、酒:大さじ1、塩:小さじ1/4>

・ ごま油…小さじ1

・ 紅しょうが(あれば)…適宜

・ 白ご飯…2膳分

 

<作り方>

1) 葉ごぼうは葉と根を切り落とし、たわしなどで茎の繊維を洗い落とす。茎は1センチの輪切りにし、5分程度水に浸けておく。

2) いり卵を作る。小鍋にCの調味料と割りほぐした卵を入れて弱火にかけ、半熟状態になったら、菜箸4本を動かしながら(写真)細かいいり卵にする。

3) 鶏そぼろを作る。鶏挽肉とBの調味料を小鍋に入れて中火にかけ、菜箸4本で肉をほぐしながら、汁気がなくなるまでいり煮にする。

4) 葉ごぼうは、塩ひとつまみ(分量外)を入れた熱湯でさっと茹でてアク抜きし、ザルにとって水気を切る。鍋にごま油を入れて火にかけ、全体に油がまわったらAの調味料を入れ、中火で炒り煮にする(写真)。

5) 弁当箱(または丼)にご飯を盛り、いり卵、鶏そぼろ、葉ごぼうをのせ、あれば紅しょうがをあしらったら出来上がり。

 

お弁当にするときは、それぞれの具材をしっかり冷ましてから詰めると傷みにくくなります。

鶏そぼろはお好みで、ジューシーな仕上げなら鶏もも肉を、さっぱりポロポロ仕上げなら鶏胸肉を選んでください。写真は鶏もも肉を使用しました。

 

葉ごぼうの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。

vol.337【葉ごぼう】