今月は香川に春を告げる、葉ごぼうをご紹介しています。
葉ごぼうは、小さな根=新ごぼうの部分も食べますが
食材としてのメインは
葉柄(ようへい)という、根と葉の間にある茎のような部分。
香川県では高松を中心に古くから食べられてきた郷土野菜です。
残念なことに、高齢化で生産者も生産量も減ってきています。
「どうやって食べたらいいのかわからない」という声も聞きますが
炒め煮、おひたし、ごま和え、てんぷらなど、いろいろな味わい方があるんですよ。
「香川県卸売青果ネットワーク」のホームページ
https://kagawa831.net/category/recommend/
では、野菜名から関連情報やレシピが検索できますので
ぜひ、参考にしてくださいね。
今回は、サクッとした薄衣で葉ごぼうらしい香りが楽しめる
「葉ごぼうのかき揚げ」をご紹介しましょう。
<葉ごぼうのかき揚げ>
所要時間:25分
<材料>2〜3人分
・ 葉ごぼう…150g(太いものなら1本、細いものなら3本くらい)
・ 桜エビ干しエビ…5g
・ 揚げ衣…小麦粉30g+片栗粉20g+炭酸水(※)60ml
・ 揚げ油…適宜
・ 塩…ひとつまみ
(※)炭酸水はビールでも可。なければ水でもよいが、炭酸がサクッとした食感にしてくれます。
<作り方>
1) 葉ごぼうは葉を切り落とし、たわしなどで茎の繊維、根(ごぼう)の土を落とす。根は2ミリの厚さで斜め切りにして、2−3分水に放してからザルにとる。茎は2センチ程度のぶつ切りにする(水につけなくてよい)。
2) ボウルに揚げ衣の材料を入れ混ぜ溶く。そこに(1)と干しエビを加え、全体をさっくりと、粘りが出ないように混ぜる。
3) 170度の揚げ油で揚げる。小さなお玉(または大きなスプーン)を一度油の中に入れて、かき揚げの具をすくい、鍋の縁から静かにすべらせて入れるとまとまりやすい(小さいほうが失敗しにくい)。油に落としたら衣が固まってくるまで2−3分、そのままにして、触らない。中心部など、厚みが出て火が通りにくいところは、箸で刺して火を通りやすくする。片面3−4分、返してから少し火を強め180度で2分。箸で持ったときにカリッと軽くなったら引き上げどき。
4) 油を切って皿に盛り、塩を振ったら出来上がり。
桜エビのうっすら塩分が、葉ごぼうの春らしい香りを引き立て
ほのかな赤みが食欲をそそります。
桜エビがないときはしらすやちりめんじゃこでもおいしいですよ。
葉ごぼうの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。