vol.336【わけぎ】

今月は寒波の2月でも春の訪れを感じさせる、わけぎをご紹介しています。

なぜ「春」なのかといえば、

昔から子孫繁栄の縁起物として、3月3日の桃の節句に「わけぎあえ」などで食べることが多かったからです。

ちょうどそのころがもっともおいしい旬であることに加え

漢字で「分け葱」と書くように、

球根が分割して成長していくようすを

子宝に恵まれることにたとえたわけです。

わけぎあえは過去にレシピをご紹介していますので

桃の節句にぜひ作ってみてください。

 

香川県産の旬は2月3月。

今年は寒波の影響もあって、出荷当初は量が少なかったのですが

3月には量が安定して増え、3月下旬まで店頭に並ぶ見込みです。

 

さて。今回はわけぎをたっぷり入れた

みんな大好き、韓国風お好み焼き「チヂミ」をご紹介しましょう。

 

<わけぎのチヂミ>

所要時間:20分

 

<材料>2枚分

・ わけぎ…4−5本(100g)

・ イカ(タコ)ゲソ…50g

・ 小麦粉…大さじ2・小さじ1

・ 片栗粉…大さじ1強

・ だし…60ml

・ 塩…ひとつまみ

・ 焼き油…<サラダ油大さじ2+ごま油大さじ2>

・ たれ…<しょうゆ+酢+ラー油:各好みで適宜>

 

<作り方>

1) わけぎは1センチ弱の小口切りにする。イカも1センチくらいに切る。たれの調味料を混ぜておく。

2) 生地を作る。ボウルにわけぎ、イカ、小麦粉と片栗粉を入れて混ぜ、全体に粉をまぶした状態にしてから、だしを加えて全体を混ぜる。

3) フライパンに、1枚分のサラダ油大さじ1とゴマ油大さじ1を入れて熱し、(2)を薄く丸くなるように広げ入れる(写真)。強めの中火で片面3−4分ずつ、縁がカリッとするくらい焼く。

4) 食べやすい大きさに切って皿に盛り、たれを添えたら出来上がり。

 

焼くときの油が多いように感じるかもしれませんが

揚げ焼きのイメージで少しまわりをカリッと焼き上げるのがコツ。

イカゲソの代わりに、タコやエビなどでもかまいません。

たっぷりのわけぎに海鮮を合わせることで

おいしさとボリュームがアップします。