今月は寒波の2月でも春の訪れを感じさせる、わけぎをご紹介しています。
なぜ「春」なのかといえば、
昔から子孫繁栄の縁起物として、3月3日の桃の節句に「わけぎあえ」などで食べることが多かったからです。
ちょうどそのころがもっともおいしい旬であることに加え
漢字で「分け葱」と書くように、
球根が分割して成長していくようすを
子宝に恵まれることにたとえたわけです。
わけぎあえは過去にレシピをご紹介していますので
桃の節句にぜひ作ってみてください。
香川県産の旬は2月3月。
今年は寒波の影響もあって、出荷当初は量が少なかったのですが
3月には量が安定して増え、3月下旬まで店頭に並ぶ見込みです。
さて。今回はわけぎをたっぷり入れた
みんな大好き、韓国風お好み焼き「チヂミ」をご紹介しましょう。
<わけぎのチヂミ>
所要時間:20分
<材料>2枚分
・ わけぎ…4−5本(100g)
・ イカ(タコ)ゲソ…50g
・ 小麦粉…大さじ2・小さじ1
・ 片栗粉…大さじ1強
・ だし…60ml
・ 塩…ひとつまみ
・ 焼き油…<サラダ油大さじ2+ごま油大さじ2>
・ たれ…<しょうゆ+酢+ラー油:各好みで適宜>
<作り方>
1) わけぎは1センチ弱の小口切りにする。イカも1センチくらいに切る。たれの調味料を混ぜておく。
2) 生地を作る。ボウルにわけぎ、イカ、小麦粉と片栗粉を入れて混ぜ、全体に粉をまぶした状態にしてから、だしを加えて全体を混ぜる。
3) フライパンに、1枚分のサラダ油大さじ1とゴマ油大さじ1を入れて熱し、(2)を薄く丸くなるように広げ入れる(写真)。強めの中火で片面3−4分ずつ、縁がカリッとするくらい焼く。
4) 食べやすい大きさに切って皿に盛り、たれを添えたら出来上がり。
焼くときの油が多いように感じるかもしれませんが
揚げ焼きのイメージで少しまわりをカリッと焼き上げるのがコツ。
イカゲソの代わりに、タコやエビなどでもかまいません。
たっぷりのわけぎに海鮮を合わせることで
おいしさとボリュームがアップします。