今月は香川自慢の大きななす「三豊なす」をご紹介しています。
いまや香川の方ならご存知だと思いますが
主な産地は三豊を中心とした西讃地域です。
今では高松をはじめ、西讃地域以外でも栽培されるようになってきました。
とはいえ、一般的ななす「千両なす」に比べて
花が咲いてから収穫までの日にちが長いことや
収穫量が少ないなど
時代に取り残されているのが現実かもしれません。
いま生産している方々は
「香川の伝統野菜だから」「三豊の特産品だから」と
三豊なすに対する思い入れのある生産者が多いようです。
三豊地域には「三豊なす研究会」という生産技術の向上をめざす勉強会もあり、地域の三豊なす愛は健在です。
三豊なすといえばその大きさが特徴のひとつ。
せっかくなら、なるべく大きいまま調理したいものです。
とはいえ家庭で丸ごとは難しいので
今回は分厚い輪切りの断面に
チーズをカリカリに焼き付けたチーズ焼きをご紹介しましょう。
<三豊なすのカリカリチーズ焼き>
所用時間:20分
<材料>(2人前)
・三豊なす…1個
・ ピザ用チーズ…60g
・ トマト輪切り…2枚
・ 塩・こしょう…少々
・ オリーブオイル…大さじ2
・ 付け合わせ野菜…適宜
<作り方>
1) 三豊なすは太い部分から2−3センチ程度の輪切りを2枚切り出す。チーズが絡みやすいように断面に格子に隠し包丁を入れておく。トマトは横に輪切りにする。好みの付け合わせ野菜を用意する。
2) 三豊なす両面に塩・こしょう少々で下味をつける。じんわり水分が出てくるので軽くキッチンペーパーで押さえて取る。
3) フライパンにオリーブオイルを入れ、中火で表面が色づく程度に焼く。フライ返しで返し、先に焼いた面にチーズをのせる。ふたをして蒸し焼きにし、チーズを溶かす。
4) チーズが溶けてきたら再びフライ返しで返し、ふたはせずにチーズをのせた面を焼く。フライパンにチーズが溶け広がり、カリカリになるまで焼く。
5) トマトの輪切り、付け合わせ野菜と共に皿に盛って出来上がり。
大きな1枚焼きは、真っ赤な完熟トマトの輪切りと共にパンに挟んで
「三豊なすバーガー」(写真)にしてもボリューム満点です。
輪切りしたあとの余った三豊なすは
みそ汁や浅漬け、炒め物などに利用してください。