vol.311【三豊なす】

今月は香川自慢の大きななす「三豊なす」をご紹介しています。

いまや香川の方ならご存知だと思いますが

主な産地は三豊を中心とした西讃地域です。

今では高松をはじめ、西讃地域以外でも栽培されるようになってきました。

とはいえ、一般的ななす「千両なす」に比べて

花が咲いてから収穫までの日にちが長いことや

収穫量が少ないなど

時代に取り残されているのが現実かもしれません。

いま生産している方々は

「香川の伝統野菜だから」「三豊の特産品だから」と

三豊なすに対する思い入れのある生産者が多いようです。

三豊地域には「三豊なす研究会」という生産技術の向上をめざす勉強会もあり、地域の三豊なす愛は健在です。

三豊なすといえばその大きさが特徴のひとつ。

せっかくなら、なるべく大きいまま調理したいものです。

とはいえ家庭で丸ごとは難しいので

今回は分厚い輪切りの断面に

チーズをカリカリに焼き付けたチーズ焼きをご紹介しましょう。

 

<三豊なすのカリカリチーズ焼き>

 

所用時間:20分

 

<材料>(2人前)

・三豊なす…1個

・ ピザ用チーズ…60g

・ トマト輪切り…2枚

・ 塩・こしょう…少々

・ オリーブオイル…大さじ2

・ 付け合わせ野菜…適宜

 

<作り方>

1) 三豊なすは太い部分から2−3センチ程度の輪切りを2枚切り出す。チーズが絡みやすいように断面に格子に隠し包丁を入れておく。トマトは横に輪切りにする。好みの付け合わせ野菜を用意する。

2) 三豊なす両面に塩・こしょう少々で下味をつける。じんわり水分が出てくるので軽くキッチンペーパーで押さえて取る。

3) フライパンにオリーブオイルを入れ、中火で表面が色づく程度に焼く。フライ返しで返し、先に焼いた面にチーズをのせる。ふたをして蒸し焼きにし、チーズを溶かす。

4) チーズが溶けてきたら再びフライ返しで返し、ふたはせずにチーズをのせた面を焼く。フライパンにチーズが溶け広がり、カリカリになるまで焼く。

5) トマトの輪切り、付け合わせ野菜と共に皿に盛って出来上がり。

 

大きな1枚焼きは、真っ赤な完熟トマトの輪切りと共にパンに挟んで

「三豊なすバーガー」(写真)にしてもボリューム満点です。

輪切りしたあとの余った三豊なすは

みそ汁や浅漬け、炒め物などに利用してください。