9月のクローズアップ「坂出金時いも」のさいごは
坂出金時いものきょうだいをご紹介しましょう。
坂出金時いもは高知県の農事試験場で誕生した「高系(こうけい)14号」というさつまいも品種です。
西日本には、高系14号から誕生したブランドいもがたくさんあります。
有名な鳴門金時(徳島)をはじめ、よさこい金時(高知)、五郎島金時(石川)、とみつ金時(福井)など
坂出金時いも同様、「◯◯金時」とつけば、高系14号から生まれたブランド、きょうだいです。
ほかにも土佐紅(高知)、紅さつま(鹿児島)、宮崎紅(宮崎)、ほりだし君(熊本)など、実は皆同じ品種。
育つ土壌や環境の違いに応じ
それぞれの土地に適応した
特徴あるさつまいもが誕生したというわけです。
さて。今日は坂出金時いものかき揚げをご紹介しましょう。
天ぷらがおいしいのはご存知のとおり。
細切りの味付きかき揚げにしてもおいしいですよ。
<坂出金時いものかき揚げ>
所用時間:20分
<材料>(4人前)※作りやすい量
・坂出金時いも…中サイズ1本(250〜300g)
・ 小麦粉(薄力粉)…100g
・ 卵…1個
・ 味付け…砂糖:大さじ1、しょうゆ:小さじ1、塩:ひとつまみ
・ サラダ油…適宜
<作り方>
1)坂出金時いもは皮付きのまま5ミリの輪切りにしてから5ミリの細切りにして、水にさらす。
2)衣を作る。ボウルに卵と味付けの調味料と水60ccを加えてよく混ぜ、小麦粉を入れてダマがなくなるまで混ぜる。
3)(1)のいもをザルにあげ、水分を拭き取って(2)に入れる。
4)衣付きのいもを大きいスプーンですくい、170度の揚油に静かに落とす。両面色づくまで揚げたら、出来上がり。
これは鹿児島では郷土料理「がね」と呼ばれています。
がねとは鹿児島弁で「かに」のこと。
細い芋のギザギザがかにのように見えますね。
おかずにもおやつにもなる一品です。
坂出金時いもの畑訪問のようすはこちらからどうぞ。