vol.243【葉ごぼう】

香川の伝統野菜「葉ごぼう」は晩秋と春先に出荷があります。

その春出荷のものが出回るようになりました。

2月後半から4月にかけて出回る春の葉ごぼうは

繊維質が柔らかく、出荷量も多くなっています。

産地は牟礼町を中心とする高松市やさぬき市。

高齢化で生産者や生産量が減少しているのが現状です。

ふきとよく似ていますが、根を見ると

小さなごぼうが付いているので見分けがつきます。

ふきのように筋を取る必要はありません。

下処理の際には

茎(葉柄)にうっすら生えた綿毛のような繊維を

スポンジやたわしなどでやさしく落としてから調理します。

色どり豊かな「葉ごぼうの炒め煮」はいかがですか。

 

<葉ごぼうの炒め煮>

 

所要時間:20分

 

<材料>作りやすい量(4人前)

・ 葉ごぼう…1束

・ 天ぷら(揚げかまぼこ)…1枚

・ にんじん…1/4本

・ サラダ油…大さじ2

・ いりこだし…400g

・ 調味料A:みりん、酒、薄口しょうゆ…各25cc

・ 塩…小さじ1/2

・ ごま油…適宜

 

<作り方>

1) 葉ごぼうは葉を切り落とし、たわしなどで茎の繊維、根(ごぼう)の土を落とす。根はささがきにして水に放す。茎は5センチの斜め切りにする。

2) 天ぷらは2ミリくらいの厚さに切り、にんじんは斜め切りに。

3) 葉ごぼうは5分程度下茹でをして、冷水にとる。

4) 鍋にサラダ油を入れ、葉ごぼう、にんじん、天ぷらの順に入れて強火で炒め、全体に火が通ったらいりこだし、調味料Aと塩を入れてひと煮立ちさせる。さいごに香り付けのごま油を鍋肌から回し入れて出来上がり。

 

細い葉ごぼうなら下茹では短時間で調整を。

秋の葉ごぼうで作る場合は、下茹での際に

炭酸(重曹)を耳かき1杯程度入れると

柔らかく仕上がります。