vol.87【トマト】

生産者や市場のあいだでは、
この時期に採れるトマトを
夏から秋に出回るトマトという意味で
「夏秋(かしゅう)トマト」と呼んでいます。
栽培環境はビニールハウス、露地(屋外の畑)どちらも
ありますが、夏・秋の太陽をしっかり浴びて
自然に育ったトマト、という意味でもあります。

ちなみに、他の時期的な呼び方には
秋冬(しゅうとう)トマト、
冬春(ふゆはる)トマト、
春(はる)トマト
があります。

こんなふうに
ふだん私たちがスーパーなどで目にする
「桃太郎」とか「ミディトマト」といった品種以外に
「時期」で分ける呼び方があるのです。

香川県の夏秋トマトの主な産地は、
まんのう町勝浦の真鈴(ますず)地区や観音寺市など。

真鈴地区には4軒の生産農家があり
県内6〜10月の平均出荷量の約4分の1を占めています(※)。

野菜売り場で「夏秋トマト」と表示されることはありませんが
今の時期のトマトを見たら、ちょっと思い出してみてください。

(※ 過去2年間の高松青果取り扱い実績450tのうち真鈴地区産が110t)