vol.17【金時ニンジン】 その2

金時ニンジンは坂出市で多く栽培され、
最近では香川県西部にある観音寺市でも生産量が増加しています。
香川県産金時ニンジンの全国シェアは
約80%(JA香川県より平成26年度データ)と、
圧倒的な生産量なのですが、
全国的には「京ニンジン」と呼ばれることも多く、
「ブランド京野菜」に指定されている京都の伝統的な野菜のイメージが強いかもしれません。

 香川県には明治の初期に持ち込まれ、
栽培が始まったといわれています。
その後、根が長く折れやすいために
砂地の沿岸部で栽培が盛んになりました。

塩田跡を利用した坂出地域では、
海のミネラルを豊富に含んだ畑で
品質の高い金時ニンジンの生産が可能になりました。

また、観音寺では優良系統の選抜を繰り返して
質の高いニンジンを追求していきました。

こうした産地の努力が実って、
香川県は金時ニンジン全国シェア1位となったわけです。