「秋の食材」といえば、きのこ。
ですが、しいたけをはじめ、しめじやえのき、まいたけなど
思い出してみてください。
そうです、一年中店頭で見かけますよね。
昔は「秋の味覚」だったきのこのほとんどは
実は、いまは栽培工場で生産されているのです。
写真のような「菌床(きんしょう)」と呼ばれる
オガクズなどに栄養源を混ぜたブロックに、
きのこの種を植え付けて、真っ暗な部屋で栽培管理されています。
だから、一年中スーパーに並んでいるのです。
ちなみに、松茸など天然のきのこは秋にしかとれません。
四季の国・日本人は、季節を大事にする民族。
やはり秋になると、きのこ料理が食べたくなるものです。
さて。前置きが長くなりましたが、
今日は香川県産しいたけのお話です。
香川では約50年前までは、原木しいたけ栽培(しいたけ菌を木に植え付ける栽培方法)が盛んでしたが、高齢化や、菌床栽培への切り替えで、今ではすっかり少なくなりました。
写真のしいたけは、高松に栽培工場のある、菌床しいたけです。
おいしいしいたけを選ぶときの見分け方は、
肉厚でカサがあまり開いていないもの。
軸が太く短いもの。
また、カサの裏側が白く、ヒダが細かいものほど鮮度が良いといわれています。
天ぷらや、甘辛く煮てちらし寿司の具にするのはもちろん、
グラタンやパスタ、スープや炒め物、詰め物など
しいたけはさまざまな料理に重宝します。